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神戸大学 農学部 資源生命科学科
神戸大学農学部資源生命科学科の設立は、1966年、兵庫県立兵庫農科大学が神戸大学へ移管された時のことです。
兵庫農家大学時代から数えれば、1949年以来、実に60年以上に渡って、その研究を続け、社会に貢献してきたということになります。
神戸大学農学部資源生命科学科は、大きく発展し、複雑化していく日本の現代社会において、それでも重要な礎となる農業を研究し続けてきました。
近年は食糧自給率などが注目を集めるようになり、農作物に対する国民の意識も向上してきています。
エネルギー問題や環境問題も、国際社会に属する一国家として外すことのできない問題です。
また、専業農家が直面する過酷な労働環境もあり、現在日本の農学が取り組むべき問題は山積しています。
神戸大学農学部資源生命科学科は、自然および生態系の保全と、衣食住の元となる資源の生産、管理、利用という、農学の、人間社会における持続共生の科学の理論に則って、農場から食卓まで、そして食料・環境・健康生命に関わる問題を取り上げています。
その問題に対処するにあたって、神戸大学農学部資源生命科学科が切り口として選んだのが、生命です。
動物や植物を人類生存の鍵を握る資源と捉え、環境保全に努めながら、神戸大学農学部資源生命科学科ではその有益な利用法を模索しています。
その研究は、遺伝子レベルから生体系レベルまで幅広く、入学後の基礎科目が終わると、応用動物学コースと応用植物学コースのどちらかを選択して、それぞれの専攻に分かれることになります。
応用動物コースでは、家畜から野生動物までの、あらゆる動物を対象に、動物の生産性の向上、有用な動物の開発、また、野生動物の保護や、その生命と健康維持に役立つ知識と技術を身に付けていきます。
またそのために、ほ乳類や鳥類の身体組織やその遺伝、あるいは繁殖に関わる基礎知識を身に付け、栄養や代謝などの生体機能や、感染症の予防などについて応用できるようにさらなる学習を行います。
附属の研究施設では、牧場実習も行われているので、実際に家畜の飼育や管理方法を学ぶことができます。
一方、応用植物学コースでは、地球温暖化やエネルギー問題に関わる資源に直結している植物をテーマに扱います。
植物の存在は、われわれの衣食住に欠かすことができません。またその有用機能は近年益々注目を集めています。
食物の持つ機能と、その役割という基本的な知識から、植物を中心とした生態系の考察などを経て、幅広い知識を様々な分野に応用することができるよう、柔軟な思考を育成します。
人と自然の共存が強く求められる中、神戸大学農学部資源生命科学科が目指すのは、その問題に真摯に取り組むことのできる人材の育成です。
神戸大学農学部資源生命科学科の研究は、今まさに国際社会が抱えている大きな問題にアプローチすることのできるものです。
大きく発展した日本経済の陰に隠れがちな農学ですが、活躍の場は将来に大きく広がっているということができるでしょう。